myaのブログ

なんでもかんでも

卒業式 ~尿意との戦い~

「8日、卒業式だよね。何時から?」

「来なくて良いよ。」



えっっ!?


今来なくて良いって言った?


「行ったらダメなの!?」

「来ても良いけど……」


来ても良いけど!!



高校生の娘の卒業式、多分大学に行ったらもう入学式も卒業式も出ないから、これが最後と思って仕事もお休みもらったのに……



………来なくて良いとは!



お便りも勝手に捨ててしまったらしく、受付時間も分からない。

学校のHPにものってない。



「いいよ、来なくて(´д`)」


いや、絶対行く。

学校に電話して受付時間を聞きました。


見かけても絶対に声をかけない、式だけ見たらすぐ帰る、と約束して行かせてもらいました。


当日はあいにくの雨で寒い寒い。

受付開始時間しか聞いていなかったので早く着きすぎました。


式が始まる時間も分からず、待つこと30分。

トイレに行きたくなりました。


でも今行ったら入場する娘とばったり合うかも知れない。

大丈夫、せいぜい一時間くらいだろう、大人だしガマン出来る。


そう思っている間に式が始まりました。


卒業証書授与も、娘のところ以外は気もそぞろ。

校長の祝辞も来賓の祝辞も、尿意との戦いで全く入ってきません。


校長の祝辞10分。

来賓の祝辞1人7分。


やばい、一時間では終わらない!

体育館の寒さが尿意に情け容赦なく拍車をかけます。


後少し、卒業生答辞さえ終わったらもうトイレタイムまで時間の問題!


私1人が極限状態の中、卒業生答辞が始まりました。



生徒会長だった女子生徒の答辞。

取って付けたような言葉もなく、自分の言葉で3年間の高校生活を振り返ったものでした。


こんなことがあった。

その時私はこう思った。

みんなはその時こうだった。



娘が3年生の時、新しく来た校長が受験の妨げになるからと、1つの伝統行事を廃止することにしました。


その行事は生徒が学年を超えて主体的にやるもので、体育祭の花になっていました。


もちろん生徒たちは大反対。

しかし校長の決定を覆すことは難しく、緊急生徒会を開いては校長との議論を何度も重ねました。


しかし相手は校長。

議論するには何枚も上手です。


担任の先生たちはその様子を見て、「校長は自分の上司だから立場上応援は出来ない。でも頑張れ。」と生徒たちを励ましてくれたそうです。


そのことは私も毎日娘から聞いていて、どうなることやらとハラハラしていました。


幾度も議論を重ね、生徒たちはとうとう自分たちの主張を通すことに成功しました。


3年生最後の体育祭、娘はその伝統行事に参加し、私はそれを誇らしい思いで参観しました。


生徒会長だったその女子生徒は、その時のことは良い思い出とは言えないと言いました。


生徒会長としての重圧もあったのでしょう。


そしてどんな時も「あなたなら出来る」と毎日笑顔で送り出してくれたご両親への感謝を綴っていました。


その生徒会長が振り返った3年間は、娘が私に毎日こんなことがあったと教えてくれた3年間と重なり、自然と涙が溢れてきました。


もれなく鼻水も。

ハンカチはぐしょぐしょです。


あれ?尿意はどこ行った?



結局一時間半の長丁場でしたが、卒業生答辞のおかげで尿意も忘れ、素晴らしい感動を得ることが出来ました。


本当に素晴らしい答辞。


この日のことは生涯忘れません。


帰ってきた娘の感想は

「体育館寒すぎ!」

でしたが、やっぱり無理やりでも卒業式に行って良かった。

素晴らしい答辞を聞けて良かった。


あんなステキな娘さんの親御さんは、どんな人なんだろうと、思いをはせた一日でした。


最後に、娘に「卒業おめでとう!」

何を言われようと、あなたのお母さんで良かった!


いつまでも、自分らしさを失わずにこれからの人生を楽しんでね!